中国でシェア自転車の価格上昇、それでも赤字が続く
【東方新報】最近、広東省(Guangdong)広州市(Guangzhou)、湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)、四川省(Sichun)成都市(Chengdu)など多くの都市で、シェア自転車の料金が再び値上がりしたとソーシャルメディアで報告された。初乗り料金は「最初の15分1.5元(約30円)」から「最初の10分1.5元」に変更され、祝祭日には「最初の10分1.8元(約36円)」に設定された。10分を超えると、15分ごとに1元(約20円)の料金が追加される。この料金体系で計算すると、1時間の乗車料金は約6元(約121円)に達する。 以前の「最初の30分1.5元」に比べると、現在の料金は50パーセントの値上げだ。多くの利用者は、シェア自転車の初乗り料金が「10分時代」に突入したと嘆いており、「バスより高い」「もうすぐ地下鉄と同じくらい高い」と感じている。これまでにシェア自転車業界は10年を迎え、ユーザーの評価も初期の「便利で安い」から現在の「乗れないほど高い」に変わっている。 シェア自転車は大きな資本投資と物理的資産を必要とする業界であり、その価格設定は主に運営コストに影響される。シェア自転車の運営コストには、車両の減価償却費、運営・メンテナンスの人件費、倉庫管理費などが含まれる。さらに、運営・メンテナンスコストも大きな支出項目であり、これがシェア自転車企業のコスト圧力を直接反映している。実際、現在のシェア自転車業界の収益状況は理想的とは言えない。 企業情報プラットフォーム天眼査プロ版(Pro Tianyancha)のデータによると、現在までにシェア自転車関連の企業は5.4万社以上存在している。 地域別の分布を見ると、広東省、雲南省、山東省の3地域がシェア自転車関連企業の数で上位に位置し、それぞれ5000社以上、3900社以上、3800社以上を有している。設立時期を見ると、5年以上の企業が過半数を占め、設立1年以内の関連企業は33.9パーセントを占めている。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。