東吾妻山・鎌沼で親子登山 環境保全に理解を深める 植生復元作業も体験
日本山岳会福島支部と福島民報社の親子登山in東吾妻山・鎌沼が18日、福島県の現地で行われた。高山植物の植生復元作業体験もあり、子どもたちが山に親しみながら環境保全に理解を深めた。 約20人が参加した。浄土平を出発し姥ヶ原、東吾妻の急登を経て山頂へ。昼食の後、吾妻山自然倶楽部の清野義美会長から登山道周辺の植生が荒れている現状について話を聞き、復元のための保護ネットを参加者が協力して設置した。 谷地平湿原、一切経山から連なる県境稜線(りょうせん)などの眺望のほか、オヤマリンドウ、ウメバチソウといった高山植物も楽しんだ。 日本山岳会福島支部の渡部展雄支部長は「植生復元作業体験は初めて実施した。これからも山の楽しさと同時に自然を守る大切さを伝えていきたい」と話していた。 親子登山は当初、「山の日」の11日に行う予定だったが、台風5号接近により中止した。参加予定者からの要望もあり希望者を募って同日程で実施した。
(共地A版)