街をまるごとエミュレートするサイバー攻撃演習…EdgeTech+ 2024
(写真:レスポンス)
EdgeTech+は、組み込みシステム関連の国際カンファレンスおよび展示会だ。組み込みシステムといっても家電から制御機器、オートモーティブまで幅広い産業をカバーしている。会場は分野やトピックごとに生成AI、半導体設計、設計開発などいくつかのテーマゾーンがある。 エッジ・サイバーセキュリティゾーンは、そのひとつ。セキュリティアプライアンスから対策ソリューションのブースがまとまっている。このゾーンの目玉のひとつが韓国のサイバーセキュリティベンダー、NSHCによるスマートシティを模した、サイバー攻撃テストベッドだ。 都市を模したジオラマモデル(鉄道模型などが走っている)のまわりに、なにやらスーツケースのような黒い箱と、流体プラント、クレーン、発電所や変電所、鉄道、空港、港湾、ドローンといった都市インフラのモデルや模型が配置されている。 それぞれの箱は、いわば疑似的な都市インフラに相当する。工場や発電所の制御システムをエミュレートできる。 それでなにをするかというと、主にサイバー攻撃に対する訓練を行う。セキュリティ要員のトレーニングや演習にも使うが、セキュリティシステムのテストにも応用可能だ。会場には、クレーンやドローンの模型、プラントを模した模型なども設置されている。例えば、鉄道の列車制御システムや信号機をモデル化、コネクテッドカー、発電所の制御室、核燃料の冷却プールなどをモデル化した装置がデモされていた。 冷却プールプラントのモデル
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レスポンス 中尾真二