【速報】「クラック発生のリスクを完全に払拭できず」クイーンビートル運航再開を断念 JR九州が30年以上続く日韓航路から撤退へ
JR九州が設置した第三者委員会は調査報告書をまとめ、浸水隠しは船舶安全法違反にあたり、刑事罰の対象になる可能性が高いとしています。また「親会社であるJR九州の関わりがもの足りない」と指摘し、企業の管理体制も問われています。 JR九州は各グループ会社で安全を担当する役員を選任し、毎月の定例会議で安全意識の向上を図るなどの再発防止策をすでに発表しています。
クイーンビートルの先代のビートルは水中翼船ジェットフォイルとして、1991年に日韓航路に就航しました。航行中に水中翼を引き上げるとカブトムシの角のように見えることからビートルと名付けられました。1泊2日で海外旅行が楽しめる新たな日韓航路は人気となり、両国の交流を支えてきました。1991年の就航から2020年1月までの累計の利用者は650万人を超えています。
赤い船体が特徴の新型高速船クイーンビートルは、博多と釜山の間を3時間40分で結びます。定員は先代のビートルより大幅に増えた502人で「移動を楽しむ高速船」として誕生しました。新型コロナの水際対策の一環で2020年3月から国際航路を運休していましたが、2022年11月4日段階的に運航を再開し、国際航路デビューしました。 JR九州が運行するクルーズトレイン「ななつ星in九州」や、先代のビートルを手がけた水戸岡鋭治氏がデザインしました。