好みの箱根の旅、AIが提案 箱根DMOがサービス
観光客増加に伴う箱根路の混雑を緩和しようと、箱根町観光協会(箱根DMO)と観光業のデジタルトランスフォーメーション(DX)活用に取り組むスタートアップ企業「イージーエックス」は、旅行者の好みに合わせて人工知能(AI)が混雑を避けた旅のプランを提案するサービス「はこタビ」を始めた。 「はこタビ」では、スマートフォンなどで旅行者が年齢や日程、周遊時間帯を入力。温泉や芸術、ショッピング、グルメ、歴史・文化、アクティビティ、自然・景色の七つから関心のある分野を選択し、和食や洋食などから食事ジャンルを選ぶと、混雑を避けた周遊コースが提案される。さらにコースにある行きたい観光地や飲食店を選択することで、短時間で自分好みの旅行プランを作成できる。 大企業などとベンチャーのマッチングによりイノベーション(革新)を推進する県の「ビジネスアクセラレーターかながわ(BAK)」事業に採択されて実現した。 箱根は昨年、約1950万人の観光客が訪れ、年間2千万人を超えていたコロナ禍前の水準に戻りつつある。それに伴い、週末や長期休みを中心に慢性的に道路渋滞が発生している。 箱根DMOの担当者は「混雑解消と旅行者の満足度向上を目的に開発した。正月は観光客も増えるので、このサービスを利用して混雑を避けながら回ってほしい」と話している。
神奈川新聞社