年金を早めに受け取ると減額されますが、減額率は1ヶ月あたりわずか「0.4%」のようです。繰上げ受給はそんなに損なのでしょうか?
年金の繰上げ受給が適している人、適していない人
繰上げ受給が適している人と適していない人には、それぞれ特徴がありますので、詳しく解説します。 <繰上げ受給が適している人> ・老後の生活資金が不足している:老後の生活費が不安定で、早めに年金を受け取ることで生活の安定を図りたい ・住宅ローンの返済が残っている:住宅ローンの返済や生活費などの支出があるため、早期に年金を受け取りたい ・教育費が必要:子どもの教育費や大学費用など、教育関連の支出がある ・介護が必要:自分や家族の介護費用を賄いたい。健康上や生活状況上の理由から、早期に年金を受け取りたい <繰上げ受給が適していない人> ・収入が安定している:定年退職後も働いているなどで収入が安定しており、急ぎの必要性がない ・老後資金が十分にある:老後資金が充実しており、年金の受給を待っても生活に支障がない ・65歳まで待っても問題ない:健康状態や生活条件が安定しており、定年までの収入で生活が可能 ・減額された年金額で生活するのが難しい:繰上げ受給によって減額された年金額では65歳以降の生活が困難 繰上げ受給を検討される際は、具体的な計画を立てて専門家と相談することをおすすめします。
繰上げ受給が得か損かはその人次第
繰上げ受給が損といわれることが多いケースには、「減額」「老齢厚生年金も一緒に繰上げ受給しなくてはならない」「その他の年金との併給はできない」という3つの理由が挙げられます。ただし、病気があって長生きに不安がある人や60歳以降で収入がゼロになる見込みの人では話が変わってくるでしょう。 繰上げ受給を検討する場合には、自分にとって損か得かをよく検討してから手続きを行うようにしましょう。 出典 日本年金機構 年金の繰上げ受給 日本年金機構 65歳前に老齢年金の受給を繰上げたいとき 日本年金機構 令和6年4月分からの年金額等について 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部