薩摩川内市 安全運転徹底などを求め要望書 川内3号機増設… 九電「凍結の位置づけ」鹿児島県
鹿児島放送
薩摩川内市の田中良二市長は九州電力の社長と面会し、原発の安全運転の徹底と能登半島地震を踏まえた防災対策の強化を求める要望書を手渡しました。 (薩摩川内市田中良二市長) 「川内原発の安全な運転管理の徹底と市民への情報公開、丁寧な説明を引き続きよろしくお願いいたします」 年末の挨拶などで薩摩川内市役所を訪ねたのは九州電力の池辺和弘社長です。 川内原発は今年7月、1号機の運転期間が原則の40年を超え、最長20年の延長期間に入りました。 田中市長は原発の安全運転の徹底や、能登半島地震を踏まえた実効性の高い訓練の実施などを求める要望書を手渡しました。薩摩川内市は避難経路となる南九州西回り自動車道などの整備加速も国に求めています。 17日経済産業省が新たに示したエネルギー基本計画の原案で原発の建て替え要件を緩和することが示されたことについて池辺社長はー (九電池辺和弘代表取締役社長) 「これから電力需要が増えていくことをきちんと打ち出していることと、そのためにはバランスの取れた電源が必要だということは非常に評価できるが、(川内原発)3号機は今のところ凍結という位置づけですし、社内でもまだ議論が進んでいないので追加して申し上げられることはないと思います」 川内原発を巡っては2号機が来年11月に運転開始40年となりますが、すでに20年の運転延長の認可を受けています。