【春季神奈川県大会】横浜のスーパー1年生右腕が慶應相手に二者連続三振の快投!横浜に進んだ理由とは
<神奈川県高校野球春季大会:横浜9-4慶應義塾>◇28日◇第1試合◇サーティーフォー保土ケ谷球場 【一覧】23年度 スーパー中学生リスト 横浜vs慶應義塾の一戦に楽しみな1年生が出てきた。 9回裏、一死の場面で横浜の3番手としてマウンドに登ったのは最速143キロ右腕・織田 翔希投手だ。183センチの長身から切れのある速球で慶應義塾打線から二者連続三振を奪う投球を見せ、ファンを沸かせた。 この快投に織田は「ストレートで抑えられたのは自信になります」と笑顔を見せ、堂々とした1年生の投球にリードする椎木 卿五捕手は「緊張するかなと思っていたんですけど、しっかりと腕が振れていて驚きました」と脱帽だった。 北九州市立足立中出身。軟式ながら140キロを超える速球を投げ込み、その長身も相まって多数の強豪校から注目された。県外の強豪校に進む事を考えていた織田は松坂 大輔投手(元西武)など多くのプロ野球選手を輩出している横浜を選んだ。 そして選んだ理由がもう1つある。 「自分のチームは人数も少なくて、大会でも大声援がありませんでした。高校に進んだら全校応援がある学校で投げたくて、その中で横浜の応援は凄かったのも理由でした」と目を輝かせた。1万人の大観衆が見守る中での投球ができたことを楽しんでいた。 肩、肘が柔らかく、テークバックを大きく取って、真っ向から振り下ろす投球フォームは、日本ハム、オリックスで通算163セーブを上げた増井 浩俊投手(静岡)を彷彿とさせる。投手を始めた時からこのメカニズムで横浜に入学してからも「柔らかいからこそ今のフォームで投げられるから、しっかりとケアするようにと監督、コーチの方に言われています」と貫いている。 「1年生ですし、今日も全然です。経験を積んでレベルアップしていきたい」と意気込んだ織田。この2年、横浜高校でどんな活躍を見せるのか楽しみだ。