被ばくの第五福竜丸「反核へ力」 東京、ICAN事務局長が見学
NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)のメリッサ・パーク事務局長(57)が23日、東京都立第五福竜丸展示館を訪問した。1954年、マーシャル諸島のビキニ環礁での米国による水爆実験で被ばくした静岡県のマグロ漁船「第五福竜丸」の船体を見学。太平洋の広い海域が汚染された地図に触れ「私たちはつながっている。この船には核兵器に反対するメッセージや人々をつなげる力がある」と述べた。 パーク氏は核実験による「世界のヒバクシャ」などの展示を学芸員らの解説を受けながら一つ一つ丁寧に見て回った。 「被爆者や若者に責任を負わせるのではなく、政府としてリーダーシップを取るべきだ」と訴えた。