【睡眠不足】だと老化スピードが2倍!?「睡眠と老化のエイジング関係」をプロが解説!
「寝不足の翌日は急に老け込んだ印象に」「よく寝ている人って肌がツルツル」……そんな漠然と語られてきた睡眠と肌老化の関係は本当だった! 睡眠のプロに、睡眠と肌老化のエイジングの関係について教えてもらいます! 【不眠レベル診断】眠れない原因と対策方法を徹底解説! 教えてくれたのは…小林麻利子さん 眠りとお風呂の専門家
睡眠は、若さを保ち、美肌&美ボディに磨きをかける究極のインナーケア
眠りとお風呂の専門家 小林麻利子さん ある化粧品会社が行った良質な睡眠をとった人と質の悪い睡眠をとった人の肌を測定した「睡眠不足の肌への影響」の研究から、くすみや弾力、小じわなどのエイジングスコアが2倍も多く、水分保持率が30%低くなることでバリア機能の回復も弱くなるということがあきらかになりました。 この原理は、睡眠中に分泌される成長ホルモンが、睡眠の質が低くなることで適切に分泌されないことにあるのではないかと考えられます。成長ホルモンとは、肌の細胞分裂や修復、筋肉増強、脂肪燃焼、ストレス軽減など、多くの役割を果たします。その分泌量が増えるのが夜、寝ているときであり、特に深い睡眠(ノンレム睡眠)の際に多く分泌されることがわかっています。深い眠りにつくことができれば、ただ寝るだけで、“チャリーンチャリーン”と若返りポイントが貯まっていくようなイメージです。こんな話をすると、「私、きちんと寝ているのに、人よりエイジングサインが目立つのはなぜ?」と思う方がいるでしょう。実は、最近、深い眠りができない人が増えているといわれています。主観的にはよく眠れていると思っていることも多く、知らず知らずのうちに“睡眠負債”を抱え込んでいるというケースも少なくありません。
こんな人は、睡眠負債を溜め込んでいる可能性が!
✓ 寝起きが悪い ✓ 朝、体が重い ✓ 寝付きが悪い ✓ 午前中に眠くなる ✓ 昼寝をしがち ✓ 肌があれやすくなった ✓ 太りやすくなった ✓ イライラする ✓ 落ち込みやすい
35歳~75歳まで成長ホルモンの分泌力に大差なし! 睡眠環境を整えるだけでエイジングに歯止めを!?
眠りとお風呂の専門家 小林麻利子さん 成長ホルモン分泌の低下は、加齢も関係していますが、年々深い睡眠の短縮や、中途覚醒する回数が増えるなど、睡眠の質が低下することも関係しています。 ですが、その原動力となる成長ホルモンの分泌力は、35歳~75歳まで大きな差が見られないことがわかっています。これは、美しくありたい人にとって朗報ですよね。75歳まで30代と同じように成長ホルモンを分泌する力があるならば、質のよい睡眠さえとることができれば、いろいろな老化サインを先延ばしにすることができるのですから。では、睡眠の質は、どのように上げればいいのか……実は結構簡単なことでぐっと変わることもあるのです! イラスト/もちづきいずみ 取材・文/金子優子 構成/剱持百香 Edited by 剱持 百香
VOCE