「強いパワーを出しつつ、スピードも持ち味」西武、ドラフト2位のスラッガーによる自己評価 休日返上で狙うは開幕スタメン
西武のドラフト2位、渡部聖弥外野手(22)=大商大=が即戦力の長距離砲としての片りんを見せている。 ■父はレオのレジェンド、24歳モデル【写真】 埼玉県所沢市の球団施設で行われている新人合同自主トレーニングは15日から第2クールがスタート。屋外球場での打撃練習が始まり、渡部聖が柵越えを連発した。 カーブマシンを相手にした最初の打席は30スイングほどで左翼フェンス越えが4本。そのうち2本はフェンスの上に張ってあるネットの上段にたたきつける特大アーチだった。その後、ストレートのマシンでも柵越えを1本マークした。渡部聖は「順調に調整できていますが、逆方向の打球やボールの質はまだまだなので、これからもしっかりバットを振っていきたい」と余念はない。 同施設内の「若獅子寮」に入寮した7日夜から自主トレを開始。「環境が整っているのでバットを振る機会も多く、どんどん自分が成長している」。自主トレが休養日だった14日も休日を返上してバットを振り続け、屋内練習場で鋭い打球を連発した。 身長177センチで現在の体重は90キロ超。胸囲は107センチで、ウエートトレーニングのベンチプレスは最高130キロのバーベルを挙げる。胸板の厚さがパワーヒッターであることを物語っているが、50メートル6秒1の快足と遠投110メートルの強肩も持ち合わせる。「走攻守、三拍子そろった選手を目指している。瞬発力を養うトレーニングも欠かしません」。体づくりにも人一倍気を使っている。 2月1日のキャンプインまでにベストの88キロまで落としていく予定だ。シーズンインの目標は「開幕スタメン」。将来は「トリプルスリーを狙えるような選手」と目標は高い。「強いパワーを出しつつ、スピードも持ち味」と自己評価するスラッガーが、強力打線復活の担い手になる。
西日本新聞社