備品販売へ「出店」 中能登町がフリマアプリに
●県内初、まず20点 中能登町は1日、フリーマーケットアプリ「メルカリ」に「出店」し、不要になった学校備品の販売を始めた。トランポリンや顕微鏡など20点を出品して売却益は次の備品の購入費などに充てる。自治体がメルカリで備品を販売するのは全国46番目で、県内では初めての取り組みとなる。 値段は同様の商品の出品価格やネットオークションでの落札価格を参考に決めた。顕微鏡は2500~3千円、ケース付きアコーディオンは1万円で、ラインアップは順次拡充する。町民が買いやすく、町外の購入者には町を訪れる機会とするため、商品は配送不可で、原則、現地での受け渡しとした。 町社会福祉センターで開かれた出店発表会では、宮下為幸町長がインターネット上で出店ボタンを押し、店舗を開設した。町への寄付を受け付ける「メルカリ寄付」も開始した。 宮下町長は「子育て環境の充実を図る財源として活用していく」と述べ、メルカリ(東京)の伊藤亮太政策企画参事が「脱炭素にもつながり、人々の暮らしが豊かになってほしい」と利用を呼び掛けた。