7月の電気代が過去最高「5万3000円」はうちだけ!?今年過去最高の電気代だった家庭はどれくらいある?
猛暑日が続いた7月は、エアコンを1日中つけっぱなしにしていた家庭もあることでしょう。電気代の請求がくることをおそれている人もいるかもしれません。 ただし、電気代の値上がりはエアコンの使用量が多かったことだけではないようです。電気代の高騰や補助金制度の終了が関係している部分もあるようなので、詳しく確認しておきましょう。 本記事では、2024年7月分の電気代について「上がる見込み」と答えた人の割合や地域別のエアコン平均使用時間とともに、電気代が上がっている家庭が多い理由についてもご紹介します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
2024年7月の電気代が上がる見込みの家庭は何%?
株式会社くふうAIスタジオが2024年7月に実施したアンケート調査によると、2024年7月(8月請求分)の電気代が「大幅に上がる見込み」と答えた人が47.3%で、平均見込み額は3955円でした。 また「少し上がる見込み」と答えた人の割合は42.8%で、平均見込み額は2000円ということです。合計すると9割以上の家庭が、前月と比べて電気代が上がる見込みであると答えていることが分かります。 また、電気代が上がることについては「覚悟している、仕方ない」と答えた人が60%、「出費増大が怖い」と答えた人が39.5%という結果でした。
電気代が上がっている家庭が多い理由は?
電気代の値上がりを感じている家庭が多い理由には、さまざまなものが考えられます。 円安や資源の高騰が関係していることはもちろんのこと、政府による「電気・ガス価格激変緩和対策」が終了した影響も大きいでしょう。エネルギーの国際価格が急騰したことを受けた緩和措置でしたが、値引き期間は2024年5月使用分までとされていました。 新たに8月から「酷暑乗り切り緊急支援」が始まっていますが、7月使用分についてはそのどちらも対象になっていないため、電気代が高くなったと感じる家庭は多いかもしれません。
エアコン平均使用時間は?
7月に電気代が高くなるのは、エアコンの使用量が増えることも関係しているはずです。同アンケート調査によると、2024年7月におけるエアコンの1日の平均使用時間が最も長かったのは九州地方の15.9時間、次いで関東地方の15.6時間となっています。 エアコンの電気代は「消費電力(キロワット)×電気代単価(円/キロワットアワー)」で計算できます。消費電力は製品によって異なるので、カタログなどで確認してください。 例えば、消費電力825ワットのエアコンを1時間使用した場合の電気代を計算してみましょう。電気代単価については、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が目安としている31円/キロワットアワーを使用して計算します。 上記の条件で計算すると「0.825キロワット×31円/キロワットアワー=25.575円」となります。1時間あたりの電気代を約26円として1日16時間使用したとすると約416円、1ヶ月(30日)に換算すると約1万2480円です。 今回の事例では、5万3000円の電気代の請求がきたということなので、エアコンの使用時間がさらに長かったことや、ほかの家電での電力消費量が大きかったことなども考えられます。