MANDEL NGAN

選挙スタッフ経験者は、座って食事をする時間はほとんどないとBusiness Insiderに語った。 彼らは固ゆでたまごやニコチンパウチ、ドライブスルーの飲食店を頼りに日々を過ごすという。 選挙戦で健康を損なうこともあると話している。 アメリカの上院議員のジョン・マケイン氏とミット・ロムニー氏の大統領選に携わった際、マイク・シスタックさんは知らず知らずのうちにファストフードの"支持者"になっていた。 「彼らの選挙戦で、恐らく自分の体重分のジミー・ジョーンズとサブウェイを食べた」とシスタックさんはBusiness Insiderに語った。集会や電話の合間に、シスタックさんはサンドイッチにかぶりついていた。座って食事をする余裕がないほど、多くの選挙スタッフは慌ただしく過ごしている。 大統領選に携わるということは約1年半の間、自分の生活を捨てるということだ。台所を諦めることでもあり、場合によっては健康を犠牲にすることでもある。 Business InsiderがX（旧Twitter）で現役の選挙スタッフや元選挙スタッフに対し、選挙戦の期間中は何を食べたり飲んだりしているのか尋ねたところ、多くのスタッフがダイエット・コーラ、タバコ、あるいはその両方と答えた。シスタックさんはソフトドリンクが大好きだったが、カフェインの摂り過ぎだとして炭酸飲料かコーヒーか、どちらかをやめるよう医師から指導されたという。 下院議員のアダム・シフ氏の陣営の広報責任者マリソル・サマヨアさん（31）は、グリーンジュースと「Zyn」というニコチンパウチのおかげで元気でいられるとEメールで語った。9月中旬、下院議員のエリッサ・スロットキン氏の陣営はBusiness Insiderに対し、ファミリーサイズのグミ12袋を食べ切ったと回答した。 たんぱく質ばかり食べている選挙スタッフもいる。 ピート・ブティジェッジ運輸長官の選挙スタッフだったパブロ・ロアさんは、固ゆでたまごを頼りにしていたとBuseinss Insiderに語った。26歳の時にロムニー陣営の選挙スタッフとして働いていたシスタックさんは、プロテインバーをひたすら食べ続けていたという。 しかし、娯楽がないのはさておき、「ながら食べ」や効率至上主義のカルチャーは大きな負担になりかねない。選挙スタッフには若者が多く、身体的に無理がきく傾向にあるとはいえ、選挙戦のプレッシャーから逃れられる人はほとんどいない。 シスタックさんはマケイン陣営で働いている間に約9キロ痩せ、ロムニー陣営で働いた時は体重が増えたとBusiness Insiderに話した。 「自分をケアする時間はほとんどなかった」とシスタックさんは当時を振り返った。ホールフーズの近くを通るたびに、できるだけ店に立ち寄り、サラダを買うようにしていたという。