【ハイライト動画あり】前半は堅守披露の立命館大学。後半圧巻6トライの天理大学。2024ムロオ関西大学ラグビーAリーグ
一気に敵陣でチャンスが到来すると、ゴール前のFW戦に持ち込み、ふたたびLOアリスター・サウララが196cmの長身をねじこみ2連続トライ。このまま14-3で試合を折り返した。
そして後半最初のトライは189cm、115kgの大砲が呼び込んだ。
天理大は相手ペナルティから敵陣ゴール前ラインアウト。NO8パトリック・ヴァカタを相手バックスにぶつける得意の形から、防御を弾き飛ばし、衝撃的な3本目。
NO8パトリック・ヴァカタは後半14分にも問答無用のフィジカリティで4本目。さらに6分後には堅かった相手モールDFをついに押し切り、この日初のモールトライで5本目を奪った。
FWの5連続トライのあとは、WTB藤原竜之丞がキックカウンターから6本目。一方の立命大はスクラム、そして敵陣勝負所でのラインアウトミスが響いてスコアに繋げられない。
立命大のこの日初のトライは後半33分。
発端は自陣から積極展開した天理大のハンドリングエラー。これを拾って敵陣攻撃を展開。相手反則、武器であるモールで迫ると、ここでSO山下真之介がショートサイドに単独で移動攻撃。
タックルを跳躍してかわすトリッキーなムーブから、左コーナーへグランディング成功。高難度のキックも自ら決めて7点を追加。しかし、スコアボード上の反撃はここまで。
モールなどで2トライを加えた天理大が54-10で3勝目。前半は拮抗模様もセットプレー、フィジカル勝負で優劣が顕著になった後半に、トライ数「6対1」で突き放した。
立命大は序盤から好ディフェンスで対抗したが、敵陣には入るものの不安定なラインアウト、アタック精度が響き、80分間で1PG、1トライに終わった。
一方、後半突き放す展開が続いている天理大は、80分間持続するエナジーが印象的。筒口主将の15番起用もあらためて有効であることが確認され、収穫の多い一戦だったに違いない。
3連勝となった天理大の次戦は10月20日(日)、静岡・エコパで、第2節で近畿大学を破った2勝1敗の関西大学戦。初勝利をめざす立命大は、同日同会場で、3勝の関西王者・京都産業大学にチャレンジする。
多羅 正崇