反プーチン武装勢力「シベリア大隊」に入隊したロシア人新兵が驚いたこととは
ウクライナを拠点とするロシア人義勇兵組織「シベリア大隊」に数十人の新たな戦闘員が加入し、実弾射撃訓練を行う様子が10日、報道陣に公開された。 場所はキーウ近郊の訓練施設だが、具体的な位置は非公開。教官らは、今年3月にロシア西部ベルゴロド地方とクルスク地方で越境攻撃を行ったグループに加わっていたが、新人の訓練のために戻ったという。 取材に応じた新人戦闘員のコールサイン「ノルド」は、ロシア人である自分を、ウクライナの軍関係者も民間人も仲間として扱ってくれたと語った。 新人戦闘員の「ノルド」 「ロシア軍に入隊した経験のある私にとって、ここで見たことに衝撃を受けた。ロシアではいつも大佐に『同志大佐』と挨拶しなければならない。でもここでは、どの指揮官も部下と一緒に塹壕に入る。だからどの指揮官も、部下を対等な存在だととらえている」 「シベリア大隊」についてロシア当局は、ウクライナ軍と米CIAの操り人形だと決めつけている。 こうしたロシア反体制派武装組織が起こした攻撃についてウクライナ当局はこれまで、組織が独自に行っていると主張。だがこれら武装組織がどのように高度な武器や戦闘車両を受け取っているのかについて、当局は明らかにしていない。