大観の「霊峰」など絵画27点公開 29日まで鴨川郷土資料館で収蔵コレクション展(千葉県)
鴨川にゆかりのある画家や、著名な画家の作品を展示する鴨川市郷土資料館の展覧会「市所蔵絵画コレクション」の第2期が9日、同館で始まった。今回は、日本画の巨匠、横山大観の「霊峰」が特別公開され、油彩画など27点が展示されている。29日まで。 同市では、大観をはじめとする絵画作品など約300点を所蔵。5月26日まで3会期に分けて、約100点を蔵出し展示する予定となっている。 今期の目玉は、旧吉尾小学校の体育館に飾られていた「霊峰」(昭和17年頃作)で、雲海の上にそびえる富士山と太陽が雄大なスケールで描かれている。 この他、海や浜をテーマにし、市内で個展を開催した田中基之氏、かつて市内に住み、優しいタッチで家族や子どもを描いている橋本まちこ氏らの作品も並ぶ。 担当者は「県内の市町村の公立施設で、大観の作品を所蔵しているのは鴨川だけ。普段は目に触れる機会が少ない作品をぜひ見てほしい」と話している。 入館料は、一般200円、小中高校生150円。市民、市内学校の在学者は無料。 詳しい問い合わせは、鴨川市郷土資料館(04―7093―3800)へ。