フェラーリ「モンディアルt」でアル・パチーノがNYを暴走! スーパーカー愛好家にとっての珠玉の名作とは【映画とクルマ】
ディーラーに展示されていた真紅のモンディアルtカブリオレ
このストーリーが佳境に入った時に、重要な役割を果たすのが、高級車ディーラーに展示されていた真紅のフェラーリ「モンディアルtカブリオレ」である。試乗を希望する中佐に対して、セールスマンはその申し出を断るが、こっそり渡された札束に陥落。しかも、途中からチャーリーを助手席に押し込み、中佐は自らステアリングを握る。そしてチャーリーに無理やり誘導させて、NYの街へと猛烈な勢いで走り出すのだ。 すべての望みをかなえた中佐は、いよいよ物語のクライマックスで、拳銃を手にしつつ自身が生き続ける意義を問うことになるのだが、ここでチャーリー青年の言い放ったセリフが、なんとも気が利いているのだ。 「貴方は、僕がこれまで会った誰よりも、タンゴとフェラーリの運転が上手だ」 素晴らしい言葉と美しい映像が散りばめられた名画は、フェラーリにとっても最高の舞台となったのである。 劇中車:フェラーリ モンディアルtカブリオレ F1モデル「312T」にあやかった「t」を冠する。3.4L V8エンジンをミドシップに縦置きし300hpを発揮。 『SCENT OF A WOMAN/セント・オブ・ウーマン 夢の香り』 公開年:1993年 上映時間:157分 監督:マーティン・ブレスト 出演:アル・パチーノ、クリス・オドネル
武田公実
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