「子どもの頃を思い出すようなセットに」ファン・ドンヒョク監督が『イカゲーム』への情熱を語る
日本をはじめ世界94ヵ国で「今日の総合TOP1」を獲得し、配信後28日間で1億4,200万を超える世帯で16億5,000万時間以上の視聴記録を達成した『イカゲーム』のシーズン2がNetflixで12月26日(木)より独占配信される。 【写真と動画】“だるまさんがころんだ”のほか、学校の校庭のような会場も明らかになった『イカゲーム』シーズン2のティザー映像 本作は、高額賞金を懸けて<誰もが知る、子どもの遊び>に見せかけた「負けたら即死」のゲームに巻き込まれていくサバイバルスリラー。日々ギャンブルに明け暮れ、高利貸しから追われる頼りない主人公ギフン(イ・ジョンジェ)が、謎のセールスマン(コン・ユ)の案内をきっかけに、“だるまさんがころんだ”や“カルメ焼き(カタヌキ)”“綱引き”といった誰もが知る遊びを基にしたゲームへいざなわれていく姿が描かれたシーズン1。集められた456名のプレイヤーたちは知力・体力のすべてを使い、時には相手を騙しながら勝利を目指さねばならない。 シーズン2にはイ・ジョンジェに加え、ゲームの監視人“フロントマン”役のイ・ビョンホン、そしてコン・ユなどお馴染みのキャストも再登場。新たにイム・シワン、カン・ハヌル、パク・ソンフン、さらには元BIGBANGのチェ・スンヒョンや元IZ*ONEのチョ・ユリ、パク・ギュヨンらの参戦が決定している。 一気に視聴者を釘付けにした巨大なヨンヒ人形や公園をイメージしたポップな会場、カラフルな階段など、挙げればキリがないほどに強烈な印象を与えるセットやモニュメントが続々と登場する本シリーズ。ファン・ドンヒョク監督は「CGは最小限にして、参加者にはリアルなセットでやりとりしてほしかったので、大掛かりなセットを作りました。大きくて威圧的でありながら、子供の頃を思い出すような親しみのあるものにしたかったんです。色彩やそこに置く物を厳選して、子どもたちにふさわしい場所になるように工夫しました」と語った。 始まりを担う第1ゲームの“だるまさんがころんだ”では、その遊びが流行っていた1980年代頃の教科書に載っていた男の子と女の子の絵を参考にしながら、巨大な“ヨンヒ人形”のロボットを制作。昔遊んだような広場を参考にしつつも、周りに高い壁を設置することで閉鎖的な空間を作り、逃げられないゲームであることを表現した。 主演を務めたイ・ジョンジェは、「最初に挑んだゲームの撮影セットが一番記憶に残っています。あんなに大きいなんて予想もしていなかったです。すべてCGになるのかなと思っていたのですが、実際には実物が用意されていました。そのスケールには圧倒されましたね。たくさんの努力が注ぎ込まれて、リアルな空間になっています」と前代未聞のセットに驚愕したことを告白している。 さらに、ピンクガードに扮してゲームに潜入する警察官のジュノ役を演じるウィ・ハジュンは「本当に独創的でユニークなセットでした。個人的には、公園のセットがとても気に入りました。公園のセットの壁には素敵な雲の絵が描かれているんです。子どもの頃に見たような光景です。ただ、参加者がそこで殺されることになるので、別の側面もありますが……」と言及。制作陣は、ウィ・ハジュンがお気に入りだと語る本物の公園を再現した部屋や、昔の街並みを思い出すような部屋など、子どもの頃の記憶を呼び起こすようなセットの数々を見事に作り上げ、俳優陣はもちろん、世界中の視聴者を虜にした。 先日公開されたシーズン2のティザー映像では、“だるまさんがころんだ”の会場の他に、学校の校庭のような会場に虹色のトラックが描かれていた。物語の詳細は未だ謎に包まれているが、“本物の社会現象”と言えるほどの流行を巻き起こし、歴史的快挙を連発させてきた本作が、2024年の年末ムードを再びかっさらうことだろう。