米情報当局、イランによる暗殺の「脅威」をトランプ陣営に伝える
(ブルームバーグ): 米大統領選の共和党候補トランプ前大統領の陣営は、バイデン政権の高官からトランプ氏に対する「イランによる暗殺の現実的かつ具体的な脅威」について24日に説明を受けたと声明で発表した。
トランプ陣営のスティーブン・チェン報道官によると、米国家情報長官の代理人が、イランが米国を不安定化させるための企てを計画しているとトランプ氏に伝えた。
チェン氏は「こうした継続的で組織的な攻撃が過去数カ月にわたって激化してかさはいることを情報当局が確認しており、あらゆる機関の全法執行部門がトランプ氏を保護し、選挙への干渉がないよう取り組んでいる」と述べた。
事情に詳しい関係者によれば、米大統領警護隊(シークレットサービス)は今年、イランがトランプ氏を暗殺しようとしているとの情報を初めて入手して以来、同氏周辺の警備を強化した。
その後、トランプ氏は7月、ペンシルベニア州で行われた集会で銃撃を受け、負傷。また、米司法省によると、別の男がフロリダ州のゴルフ場でトランプ氏の殺害を計画していた。こうした出来事とイランによる暗殺計画との関連を示すものは見つかっていない。
イランがトランプ氏暗殺計画か、米政府当局が情報入手し警備強化
トランプ陣営が24日に受けた説明が、さらなる情報を示唆したものか、単に以前に開示された脅威に関する最新情報だったかは不明だ。国家情報長官室とホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)は、コメント要請にすぐには応じなかった。
米国は2020年1月、当時のトランプ政権下でイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害。米国は今月、トランプ陣営から盗んだ情報をバイデン大統領の陣営やジャーナリストに電子メールで送信したとして、イランのハッカーを非難した。
原題:Trump Told of ‘Specific’ Iran Assassination Plot, Campaign Says(抜粋)
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Justin Sink