「今までで一番すごかった」決勝打の坂本も驚き 福井遠征での超絶おもてなし
◆JERA セ・リーグ 巨人4―0DeNA(15日・福井) 巨人が今季8度目の0封勝利でDeNAとの北陸シリーズに2連勝し、首位をキープした。 【動画】1回に坂本勇人の先制タイムリー! 福井のG党が一気に沸いた。巨人・坂本勇人内野手(35)が振り抜いた鋭い打球が三遊間を抜けた。決勝の左前適時打に「これだけたくさんのジャイアンツファンがいるので、勝利を見せられて良かった」。14日のDeNA戦(富山)は、川上哲治を超えて通算2352安打目となる右前打をマーク。「打撃の神様」超えから一夜明けた北陸で、またも快音を響かせた。 0―0の初回2死二塁で4番・岡本和が四球。主砲が歩かされた直後に、3球目の内角142キロ直球をファーストスイングで捉えた。11日のヤクルト戦(神宮)では岡本和が2打席連続敬遠後にともに凡退。そうそう何度も同じ轍(てつ)は踏まない。阿部監督は「(前の4番)岡本が避けられて何とかしなきゃっていうのが結果として結びついていなかったと思うんですけど、すごい数のヒット打ってる選手ですから」と背番号6への信頼を強調した。 福井はこれで4試合で計16打数6安打、打率3割7分5厘と好相性。09年9月2日の横浜戦では9回に同点2ランを放ち、「メッチャうれしいです。福井? 大好きです」とお立ち台で声を張り上げた思い出の地だ。 前夜、宿泊したあわら市内のホテルでは、若狭牛のすしやおろしそばなど、地元の郷土料理を含めたゴージャスな夕食が振る舞われた。恐竜の化石が発掘されることでも知られ、館内各所に恐竜のモニュメントが置かれるご当地ならではの“おもてなし”もあった。18年間で数々の遠征を経験してきたが「今までで一番、すごかった」と笑顔。福井で英気を養い、快音につなげた。 9試合ぶりのタイムリーに「ああいう場面でもっともっと打てたらいいですね」。福井から、さらなる上昇カーブを描いていく。(内田 拓希) 【記録メモ】坂本(巨)は、12球団の本拠地以外の球場では、通算138試合、545打数156安打の打率・286([本]〈15〉、75打点)。福井での通算は16打数6安打の・375([本]〈1〉、5打点)。この日は福井で初の勝利打点をマーク。非フランチャイズ球場での勝利打点は、4月23日中日戦のひたちなか以来で、11球場目になる。
報知新聞社