第93回選抜高校野球 京都国際 筋力アップ、手押し車活用 40分で18種こなす /京都
<センバツ2021> 今春のセンバツに初出場する京都国際のトレーニング内容は多彩だ。技術があっても体力が無ければ持ち味を発揮できず、遠くまで打球を飛ばし、長い距離でも送球できるような筋力や体幹を鍛える体作りは欠かせない。野球で必要になる基礎的な体力を付けるトレーニングにも、さまざまな工夫が凝らされている。 地面にうつぶせになった状態で他の選手に両足首の辺りを持ってもらい、両腕の力で前進するトレーニング「手押し車」も、京都国際ではさまざまな種類がある。ただ前に進むだけではなく、後進したり、横に進んだりする。脚を高い位置まで上げ、腕により負荷がかかる状態にすることもある。30メートル移動して少し休憩した後、再び30メートル進むのが1セットだ。 18のバリエーションを40分かけてこなすと、選手たちの息遣いも荒くなり、「あー」という全力を出し切った声が聞こえてくる。「体力・筋力を付けるだけでなく、肩甲骨のトレーニングにもなる」と青山友紀コーチ。日常の厳しいトレーニングが、試合の厳しい場面でも踏ん張れる体力を培う。【中島怜子】 〔京都版〕