JLPGA最終プロテスト、合格率はわずか3% 狭き門を突破した24年新人たちは実力者ぞろい、未来のスターにご注目!
【SPORTS BAR】 〝合格率約3%〟の狭き門の戦い。先週1日にJLPGA最終プロテスト(茨城・大洗GC)が終わった。20位タイまでが合格ラインで、通算4オーバーの19位タイ、26選手が新たにプロの仲間入りを果たした。 【写真】最終プロテストをトップで合格し、笑顔で記念写真をする寺岡沙弥香 実力者そろいである。トップ通過の通算10アンダー、寺岡沙弥香(22)は2022年の日本女子アマチュア選手権を制した。昨年まで2年連続で1打及ばず不合格。2年前の初受験は同コースで涙をのんだ。「ショックで一生行きたくないコースと思ったけど、今は大好き」。トップ通過で来年のツアー出場優先順位を決める最終予選会(QT=11月26~29日)出場権を手にした。 2位タイの都玲華(20)は今年4月のステップアップツアー「大王開運レディス」で優勝した。4位タイの荒木優奈(19)は2度目の受験でパス。22年の日本ジュニア、23年の全国高校選手権で優勝した。今年6月の「資生堂レディス」では優勝争いをするなどツアーで2度のトップ10入り。特技は「どこでも寝れること」という図太い性格はプロ向き?! 山口すず夏(24)は〝4度目受験〟で涙、涙の合格だった。15年に日本地区予選を突破して日本人最年少で「全米女子オープン」に出場。18年には「豪州女子アマ選手権」に優勝し、米ツアーの最終QTで出場権を手にしてプロ転向、今季も米下部ツアーで戦ってきたが、「予選さえ通らず、ゴルフをやめたいと思った時期もあった。でもその経験はムダじゃない」。米で鍛えられた資質が開花するか。 ツアー3勝の吉田優利の妹・鈴(20)も4度目のトライで成就。4日間、最終の72ホール目でバーディーでのギリギリ通過は、逆に粘り強さの証拠?! 「絶対にあきらめない気持ちは大事ですね」と。22年から「オーガスタナショナル女子アマ」に連続して出場、今季は4月の「KKT杯バンテリンレディス」、5月の「ブリヂストンレディス」ではローアマチュアを獲得するなど活躍は実証済み。姉似の風貌はスター候補生である。 〝ギリギリ組〟には六車日那乃(22)もいた。学生時代から関東ジュニアなど数々の大会で優勝し、ツアーでもローアマの常連。今年7月の下部ツアー「青森レディス」で2位になった。それぞれが複数回受験し、挫折も経験し、はい上がってきた。そんな未来のスターにご注目を…。 (産経新聞特別記者)