「絶対に許さない」「暴走族と変わらん」名前だけ連呼の“騒音選挙カー”に批判! 保育園のお昼寝タイムも妨害
保育園では子どもが泣いて大パニック
そんな中、まささんは子どもたちが寝ている14時ごろに、大きな音で名前を連呼しながら走り回る選挙カーに遭遇。するとその音に反応した子どもたちが驚いて、起きる・泣くの連鎖が始まってしまい、20名弱のクラスの園児が半分起床。そこから保育士たちは個々のフォローに追われることになってしまったそうだ。 「子どもたちが寝ている間、保育士たちは休んでいるわけではありません。連絡帳の記入や行事の準備など、子どもの活動中はできない業務をこなしています。そのため、保育園にとっては、13時~15時の時間帯は極めて重要なんです」 結局、選挙カーによって昼寝が妨害されたその日は、こなす予定だった業務ができなかったという。 「午睡を妨げた候補者は、ハッキリ言って恨まれていますね。『絶対にあの人にはいれない!』と怒っている同僚もいましたし、少なくとも私の周りでは、選挙カーは逆効果になっていると感じます。特に、午睡時間を妨害して、『安心して子育てできる社会を!』なんて言ってる候補者が通ったときには、『お前が妨げてるんだよ~!!』とみんなから愚痴られていました(笑)」 まささんは現在、発達障がいの児童をサポートする児童発達支援事業所でも働いている。ここでは選挙カーの騒音によって、聴覚過敏の子どもがパニックで泣き出してしまうこともあるそうだ。 そんな経験も踏まえて、まささんは10月16日に「お願い」と題してXを更新。〈これから選挙活動が徐々に活発になってくるかと思いますが、選挙カーの関係者様、午睡の時間12:30~15:00頃の保育園近くを通る際は音量を少し下げてはいただけないでしょうか?〉と呼びかけた。
「もはや暴走族と変わらんよね」
このポストには1万以上の「いいね」がつき、そのほかのユーザーからも 〈白杖ユーザーからもお願いです。マイクの音でいつも頼りにしている音が聞こえなくなり、方向がわからなくなったり、信号がわからなくなります〉 〈高校時代、授業中に学校の目の前を通っていた選挙カーがいた。もはや暴走族と変わらんよね〉 〈「保育園の近くですので、音量をさげております」とか無言で通過します、っていう選挙カーあったら、それだけで投票したい〉 といった共感の声が寄せられている。 公職選挙法の第百四十条の二には、「学校(学校教育法第一条に規定する学校及び就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律第二条第七項に規定する幼保連携型認定こども園をいう。以下同じ。)及び病院、診療所その他の療養施設の周辺においては、静穏を保持するように努めなければならない」と記されているが、どれほどの候補者がこれをきちんと守っているのだろうか。 取材・文/集英社オンライン編集部
集英社オンライン編集部