ページめくりわくわく…横浜・人形の家で仕掛け絵本の企画展、120点紹介
イラストが立体的に飛び出す仕掛け絵本などの魅力に触れる「立体が魅せる絵本アートの世界」展が3月16日まで、横浜市中区の横浜人形の家で開かれている。絵本作家たちによる最新作や国内外の名作など約120点を展示。実際にページをめくって楽しむ人の姿も見られた。 同展では、明治、大正期にさまざまな立体模型を作るために描かれた「組み上げ絵」から、昭和期に少女たちの心をつかんだ紙製の姉様人形、少女雑誌のふろくの着せ替え人形へと、紙製おもちゃの変遷をたどった上で、仕掛け絵本を紹介。同館広報担当の長谷川武史さんは「仕掛け絵本は、人形と絵の橋渡し的存在」と話す。 現在活躍中の作家6人による新作のコーナーでは、国内外で受賞した飛び出す絵本「たべるのだあれ?」のすぎはらけいたろうさんの作品原画や、豆本を開くと小さなドールハウスになる北野有里子さんの作品などが展示され、目を近づけて細かな細工に驚く人の姿も。 約30冊の仕掛け絵本が実際に手に取れるコーナーもあり、母親と訪れていた川崎市宮前区の小学5年の女児(11)は「次のページに何が出てくるかすごくわくわくした」と目を輝かせていた。 同館は年末年始は1月3日まで休館。
神奈川新聞社