渡辺明九段が藤井聡太王位へ挑戦権獲得 「今までの借りを返せるように」
藤井聡太王位=竜王、名人、叡王、王座、棋王、王将、棋聖=への挑戦権を争う第65期王位戦挑戦者決定戦が30日、東京・渋谷の将棋会館で指され、先手の渡辺明九段が斎藤慎太郎八段に113手で勝利し、七番勝負出場を決めた。 渡辺は王位戦番勝負への出場は初。「一回も出ていなく、心残りがあった。出場出来るのはすごくうれしい」と素直に喜んだ。 藤井とのタイトル戦は23年6月の名人戦以来となる。「(対藤井は)タイトル戦では何回もやってきたが、今まで結果が出せていないので、今までの借りを返せるようにやりたい」と力強く語った。 敗れた斎藤は「リーグ戦は4勝1敗で自分なりに戦えたのかなと思いますが、今日の将棋はちょっと何とか難しい終盤に持ち込みたかったので…その順が見つからなかったところは悔いが残ります」と肩を落とした。 七番勝負第1局は7月6~7日、名古屋市で指される。
報知新聞社