【ソフトバンク】「近藤ゾーン」パ首位打者・近藤健介が打率7割超を記録する絶好カウントとは
<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム> ソフトバンク近藤健介外野手(30)は今季、驚異的なデータを残している。カウントが2ボール1ストライクでの打率だ。15打数11安打で打率7割3分3厘。3本塁打もカウント別で最も多い。 「2-1」は一般的にバッティングカウントと呼ばれる。投手からすると、四球のリスクが高まる3ボールにはしたくない。そのため、ストライクゾーンで勝負してくるケースが多いカウントだ。近藤はチームの共通意識でもある「好球必打」を最も体現しているといえる。日頃から「来た球に逆らわずにアジャストしている」と言うが、見事なまでに有言実行している。 ともにリーグトップの38四球、出塁率4割4分7厘を記録している近藤。「選球眼の鬼」とはよく言うが、実は初球打率もすごい。29打数15安打で打率5割1分7厘。打点8は先述の「2-1」カウントと並んでトップだ。ここぞのチャンスでは初球から「好球必打」といえる。 打率3割4分6厘はリーグトップ。10本塁打はトップ山川と2本差、38打点は同じくトップ山川と10打点差だ。昨季は打率4厘差で3冠王を逃した。今年は「近藤ゾーン」ともいえる絶好カウントで、打者最強の勲章が手に入るかもしれない。【ソフトバンク担当=只松憲】