小林誠司、V犠飛は雨で消えたけど…「またチャンスあれば頑張る」スタメンマスク昨季2試合→今季既に6戦
◆JERA セ・リーグ 広島0―0巨人=5回降雨コールド=(21日・マツダスタジアム) 雨が降りしきるマツダの空に舞い上がった巨人・小林誠司捕手(34)の犠飛は、幻と化した。両軍無得点の6回無死一、三塁で中堅へ打ち上げ、均衡を破った。「チャンスだったので積極的にバットを振れる準備を。気持ち的にもなんとかしようと思いながら入った」。しかし、直後の1死二塁で雨で試合が中断し、無情にも降雨コールドで引き分けが宣告された。貴重な得点は記録にならず、「またチャンスがあればチームが勝てるように頑張ります」と前を向いた。 攻守にわたって奮闘している。昨季は2試合のみのスタメンマスクだったが、今季は早くも6試合目。昨季は出番が少なくとも、投手陣に寄り添い、できることに取り組んできた。大勢は「誠司さんは組まない時でも、試合後にトレーニングルームに来て助言をくれる」と明かす。14日の広島戦に続き、高橋礼を好リード。「すごいいい投球をしてくれた。バッターを見ながらしっかり投げ分けができている」とサブマリンをたたえた。 4回1死満塁ではセーフティースクイズを試みたが、打球は投手のほぼ正面に転がり、三塁走者が本塁封殺。「そういうサインも準備してましたし、一塁側にやるのが一番よかったんですけど…練習します」と悔やんだ。雨に打たれようとも、何度だってはい上がる。(水上 智恵)
報知新聞社