琵琶湖のウグイ、恋の季節 産卵で川をさかのぼる
滋賀県の琵琶湖から、恋の季節を迎えたウグイが産卵のため同県高島市の知内川をさかのぼっている。 ウグイはコイ科の魚で体長20~30センチ。普段は銀色だが、繁殖前にオレンジと黒のしま模様の婚姻色になる。4月初めのこの日は数百匹の群れが「バシャバシャ」と水しぶきを上げ、深さ数センチの浅瀬を折り重なるようにして上流を目指す様子が見られた。 同県水産試験場によると、卵は1週間ほどでかえり、しばらくすると稚魚は琵琶湖へ向かい成長する。卵を持ったウグイを、米と押し固めて発酵させる「なれずし」にする文化もあるという。