フィリピンの一部地域で体感温度50度、学校の休校相次ぐ 360万人の児童・生徒に影響
フィリピンの一部地域では体感温度が摂氏50度に達している。3月に始まったエルニーニョ現象が、湿度が高くて夏のような暑さに拍車をかけているためだ。そのため全土で何千もの学校が休校を余儀なくされており、公式統計によると、360万人以上の児童・生徒に影響を与えている。 学生 「フィリピンはいま極端に暑い。我慢できる普段の夏と違って、熱が肌を焼き、ほとんど外にいられない」 エルニーニョ現象と気候変動によって、異常な高温が南アジアとフィリピンを含む東南アジアに広がっている。そして子供たちが学校で勉強することをより困難にしている。 地元メディアによるとこの高温が収束する見込みはなく、それどころか今週50%の確率でさらに強まると見込まれている。生徒や教員らは、特にインターネットに接続しにくく、リモート授業が受けにくい地域で学習へ与える影響を懸念している。 地元気象当局は、首都マニラ周辺の地域は向こう3日間で摂氏約38度に達する可能性があるとの見方を示した。また実際に体が感じる「体感温度」は「危険」に分類される摂氏45度に達する見込みで、熱中症に警戒するよう呼びかけている。