「ああいう姿を後ろで見ていたし何とかしないと」ソフトバンク栗原陵矢 34歳の先輩に刺激を受けた執念の決勝打
◆オリックス0―3ソフトバンク(15日、京セラドーム大阪) 安易な表現だが、これぞまさしく〝執念の決勝打〟だろう。ともに無得点で迎えた延長12回、ここで点が入らなければ、ソフトバンクの勝利がなくなる。 ■大津が試合前に談笑するのは投球フォームが似ていると言われる〝あの投手〟【写真】 「あれだけピッチャー陣がずっとゼロで頑張ってきた。何とか野手陣が頑張らないと、とは思っていました」と栗原陵矢。直前の代打・中村晃が7球粘って四球を選んでの1死満塁。34歳の先輩にとって、通算1500試合出場というメモリアルの瞬間でもあった。節目を飾る快打を打ちたい気持ちを抑え、ベテランが見せたつなぎの精神に「ああいう姿を後ろで見ていましたし、何とかしないと、という気持ちで打席に入りました」 左腕の山田修義のカットボールを捉えた打球は決して会心の当たりではなかったが、中前へ落ちる先制打となった。「あと一本がどっちに出るかという試合だったので、最後の最後にこっちに出たということ」と小久保裕紀監督。野手16人中15人を使った総力戦を制しての6連勝で、12球団一番乗りの「80勝」に到達した。 主軸の柳田悠岐が右太もも裏を痛めて戦列を離れ、その〝後釜〟として3番に座る栗原は3試合連続打点とし、リーグ3位の74打点を記録する。優勝へのマジックナンバーも7となり、最短で18日にもリーグ優勝が決まる。「すごい緊張感。一打席一打席いろいろな感情がありますけど、その中でしっかりと結果を出すことが一番」。頼もしい限りの勝負強さが、4年ぶりのV奪回への推進力になる。 【#OTTOホークス情報】 【おすすめ記事 小久保監督一問一答完全版】 「今日、俺冴えてなかったので」【▼一問一答完全版は下記関連リンクからから▼】
西日本新聞社