就活の「服装自由」は本当? 裏を読んでしまって… リクルートスーツ・パンプスがしんどい
「服装自由」と表記があっても、裏を読んでしまって「私服で来る人をあぶり出す作戦なのでは」と思ってしまった――。服装に悩んだという関東地方に住む大学生(22)は、自身の就活を振り返ります。リクルートスーツにこだわらない企業も増えているなか、就活の装いについて考えます。(withnews編集部・水野梓) 【マンガ】就活中の350円、靴ずれのばんそうこうか牛丼代か… 「稼ぐぞ」と決意したものの
サイズに合わないリクルートスーツ
「就活のスーツを着るのが本当に苦しくって。自分のコンプレックスが強調されてしまって、着ている日は自己肯定感が下がっていました」 そう話すのは、関東地方に住む大学4年生の女性です。都内の大学に通い、周囲にあわせて大学3年の春から就活を始めました。 就活では、数万円の一般的なスーツを着用しましたが、自身のサイズに合うものがなく、着心地が悪かったといいます。 「私は骨格ががっちりしているので、一番大きなサイズでも体にぴちっとくっつく感じでした。動きにくいし、着ているときは常におなかが気になって引っ込めていましたね」と話します。
インターン「服装自由」と思ったら…
「服装自由」「ビジネスカジュアル」と書かれている説明会やインターンなどには私服で参加していましたが、実際に会場へ行ってみると、まわりはスーツばかり。 最も印象に残っているのは3年の冬、海外との仕事をしたいと参加した商社のインターンでの経験だといいます。 「服装自由」と案内されていたため、白と水色のセーターと黒いパンツ姿で参加しました。 「行ってみたら私服なのは自分だけでした。1日目は、まわりから見られているかも、恥ずかしいという気持ちになって、まったく集中できませんでした」と振り返ります。 2日目からはスーツで参加しましたが、3日間のインターンはハードだったといいます。 9時に集合し、5~6人のグループに分かれてアイデアを出したり議論を深めたり…。終了時間は19時ごろでしたが、多くのグループが残り、帰宅後にZoomをつないだこともあったそうです。 「着心地の悪いスーツで過ごすのもしんどくて。この間、睡眠は2~3時間しかとれなくて、インターンが終わった直後には体調を崩しました」 このインターン後、面接へ進んだ参加者もいたそうですが、「私はダメで、もしかしたら『残業耐性がない』と思われたのかもしれません」と話します。