【オリックス】育成3位上原堆我「早く支配下に」花咲徳栄OB岡崎スカウトも「すごくいい目」
オリックスから育成ドラフト3位指名を受けた花咲徳栄(埼玉)の上原堆我投手(3年)が16日、埼玉・加須市のサトエ美術館で球団と交渉を行い、仮契約を結んだ。支度金300万円、年俸240万円(金額はいずれも推定)。 今夏の甲子園でも初戦敗退ながら完投した最速148キロ右腕は「1日も早く支配下になって、球団の顔になれる、チームのために尽くせる選手になりたいです」と目標を掲げた。 静岡・伊東市の出身。父健二さんは漁師で早朝3時起きで家族を支え、少年野球の監督としても指導してくれた。静岡裾野シニアでプレーした中学時代、母由雅里さんは週3回、片道1時間~1時間半の道を送り迎えしてくれた。「プロで活躍して恩返ししたいです」と思いを口にする。 高校生の育成契約入団は「まず体作り」からが一般的なイメージとなっているものの、上原を推薦し、同校のOBでもある岡崎大輔スカウト(26)は「入団1年目から支配下に上がる力があると、私も球団もみています。(プロでやっていく体力も)もうある程度できていると思います。意識は高いし、すごくいい目をしている。プロに1人放り込んでも物おじすることもないと思います」と“後輩”に高い期待を寄せていた。【金子真仁】