絶対に振り返らずに帰る“だけ”のホラーゲーム『孵道』がPC向けに8月14日リリース。立体音響で再現された背後の「何か」の気配に抗う、『奇天烈相談ダイヤル』の法螺会による最新作
インディーゲームサークルの法螺会は8月14日、ホラーアドベンチャーゲーム『孵道』をSteamおよびBOOTHにてリリースした。価格は350円となっているが、リリース記念セールとしてSteam版は8月22日、BOOTH版は8月21日20時まで30%オフの245円で購入可能となっている。 『孵道』(読み:かえりみち)は、主人公の「僕」として帰路をたどるアンリアルホラーアドベンチャーゲームだ。先生に「絶対に振り返ってはいけない」と言われた山道を、つい振り返りそうになる誘惑と恐怖に抗いながら進んでいくことになる。プレイ時間は1周20分程度、全END回収は1~2時間程度と短編の作品となっている。 本作は多数のボイス出演者による音声と、ダミーヘッドマイクによる立体音響を採用し、ギミックやホラー演出に取り入れているのが特徴。まるで本当に後ろから話しかけられているかのようなボイスや、何かが背後でうごめいている気配を臨場感たっぷりに味わうことが可能だ。公式ではヘッドホンやイヤホンを付けてのプレイを推奨している。 つい振り返って後戻りしたくなる誘惑を本作ではQTEで再現しており、「僕」が振り返りたいと感じる状況では画面に「振り返らない」「後戻りしない」などのボタンが表示される。ボタンは時間経過で消えてしまい、制限時間内にすべてクリックしなければ誘惑に負けてしまうのだ。 難易度は「安全」「注意」「警戒」の3段階に加え、1周クリア後に解放される「危険」が用意されている。QTEが苦手な人でも自分に合った難易度でプレイ可能なほか、「警戒」以上の難易度ではダミーのボタンが表示されるなど緊張感のあるプレイができる。なお、難易度によってエンディングや分岐の違いは発生しないとのことだ。 エンディングはゲームオーバー9種+ゲームクリアの計10種類となっており、全てのエンディングを回収するとゲーム内イラストなどを閲覧できる特典が解放される。ゲームオーバーになってしまった場合は直前からすぐにやり直しができるほか、「続きから」では任意のチェックポイントからプレイすることもできるので、エンディング回収もしやすくなっている。 なお、Steamストアページなどでは現在いくつかの不具合が報告されており、プレイ環境によってはラグや処理の遅延によってQTEが難しくなってしまうという現象も確認されている。不具合については順次修正するとのことだが、遊ぶ際は他のソフトを閉じるなど、可能な限り環境を整えた状態でのプレイをおすすめする。 『孵道』はSteamおよびBOOTHにて配信中。通常350円のところ、Steam版は8月22日、BOOTH版は8月21日20時まで30%オフの245円で購入可能となっている。なお、本作には残酷表現やジャンプスケアなどのホラー要素が多く含まれているため、苦手な人は注意してほしい。
電ファミニコゲーマー:逆道
【関連記事】
- 薄気味の悪い世界観が特徴的な伊藤潤二の『うずまき』の予告編が超不気味。アニメ版がAdult Swimで9月28日に放送決定。不気味すぎる世界観で「うずまき」に関する怪奇現象を描く
- 実在するWebサイトに秘められた闇に迫るミステリーゲーム『かがみの特殊少年更生施設』プレイヤー数50万人を突破。総アクセス数3000万を超える人気ぶり。本編では語られなかった謎解きが体験できる書籍も販売中
- クラウドファンディングで500万円以上集めた究極のウォーターガン『ASW-900』が夏のセールで税込み6980円→5890円に。高速給水・連射・最大10mの飛距離などを実現した、オトナのためのイケてる電動水鉄砲
- 「キズナアイ」に新たな動き?2022年2月以来のポスト。「Me in the Dream」と題した謎の動画が6月30日0時にYouTubeでプレミア配信へ
- 登場人物が全員女性の百合ミステリービジュアルノベルゲーム『リルヤとナツカの純白な嘘』でW主演を務める高柳知葉さんと伊駒ゆりえさんが漫画・アニメイベント「りなかる」に出演決定