『旧4プラ』跡地に『4PLA』が春ごろ、サツエキエリアには客室数605室のホテルが3月開業…変わる札幌、新施設誕生で「ビジネス需要生まれる」
北海道放送(株)
2025年の干支は巳(へび)年ですが、ヘビは脱皮を繰り返して成長することから、経済界では「変化」の年と言われています。 【写真を見る】『旧4プラ』跡地に『4PLA』が春ごろ、サツエキエリアには客室数605室のホテルが3月開業…変わる札幌、新施設誕生で「ビジネス需要生まれる」 再開発が進む札幌はへび年にどんな変化を見せるでしょうか。 札幌駅北口から東に500メートル。歩いて7分ほどの近くにホテルの建設が進んでいます。 高橋智也記者 「これは、広くて明るい!開放的な雰囲気がありますね」 「札幌ホテルbyグランベル」は、札幌中心部のホテルでは客室数が最大クラスの605室。 最上階には地上100メートルからの眺望を楽しめるレストランを備えます。 ホテル事業に進出したのは「ベルーナ」。通信販売で知られる会社です。 2021年に着工したこのホテルは当初、2025年4月中旬に開業する予定でしたが、ベルーナは、オープンを1か月以上も早め、3月1日に開業する異例の決断をしました。 ベルーナ開発企画本部 安野洋 本部長 「予想以上なインバウンドの増加や、イベントごとのホテル客室のひっ迫度がある。早く開業することによって(客室)を供給して対応できるかなと」 2025年、札幌中心部にオープン予定の施設は以下の5つです。 ・カレス記念病院(4月予定) ・札幌ホテルbyグランベル(3月1日) ・ヒューリック札幌ビル(6月予定) ・ライラックスクエア(6月予定) ・札幌4丁目プレイス(春ごろ) 4月には、北6条東3丁目に「カレス記念病院」。6月には、中島公園そばに商業施設とオフィス、外資系の高級ホテルが入る「ライラックスクエア」がオープンします。 高橋智也記者 「まちなかで目を引くガラス張りの建物。旧4丁目プラザの跡地に、新たな商業複合ビルがオープン予定です」 「札幌4丁目プレイス」は地上13階建ての複合ビル。 地下1階から地上3階までは商業施設のゾーンでニックネームは「4PLA」。 なじみ深い「4プラ」の名をそのままに、生まれ変わります。 変化の巳年。札幌の街並みはどう変わるのか、専門家は… 帝国データバンク札幌支店 渡辺雄大 情報部長 「GX(グリーントランスフォーメーション)関連や半導体関連だったり、当然その周辺のビジネスも、やっぱり参入のチャンスはあるので新たな開発が進めば、ビジネス需要は間違いなく生まれる」 一方で、新幹線の札幌に向けた工事は大幅に遅れ、開業時期も見通しが立ちません。 新幹線工事の遅れが街づくりの遅れにつながる懸念も出てきています。 札幌市 秋元克広市長 「(開業が遅れると)人の流れや変化、経済効果の発現の時期も遅れることになる。全体として非常に大きな影響がある」 脱皮して成長する一方で、クネクネと「蛇行」もするヘビ。 動きを読むのは難しいですが、変化に富んだ1年になるのは間違いなさそうです。
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