閉館した特攻隊の資料館 展示品移設着々と「地元に帰ってきてもらいたい」と返却希望した家族も 大分
戦死することなく終戦を迎えた清助さんですが、2度撃墜され、九死に一生を得た経験があるということです。 同じ元特攻隊員の川野喜一さんが予科練資料館に展示するものを集めていることを知り、自身の品を提供しました。
◆飛行眼鏡について説明する高橋伸枝さん 「戦争も終盤になると、こういうひびは自分で直して使えということで、当時の接着剤なので変色して黒くなっている」 ◆航法計算盤について説明する高橋伸枝さん 「父は偵察機に乗ることが多かったと聞いていて、飛行航路を微調整するのにこれを読み取って、パイロットに伝えていたと聞いている」
2022年、96歳で亡くなった清助さん。 高橋さんは父が経験した戦争の記憶を地元で伝えていこうと、返却された品は浜松の資料館に寄贈する意向です。 ◆高橋伸枝さん 「戦争は命を削った争いだから、(父の品は)立ち止まるきっかけになるものであって欲しいと思う」 2025年で戦後80年。 特攻隊員たちの思いを伝え続けてきた予科練資料館はもうなくなりましたが、大切な展示品はまた別の場所で平和を伝え続けていきます。
テレビ大分