佐賀女子短大、全学科で男女共学に 2025年度から 多様性に対応、名称変更は「将来的に」
佐賀女子短大は2025年度から、全学科で男女共学にする。24年度から地域みらい学科と日本語別科で開始した男子学生の受け入れを、こども未来学科にも拡大させる。 こども未来学科は三つのコースがあり、小学校教諭や幼稚園教諭、保育士、養護教諭を養成している。25年度から男子学生も含めて免許や資格の取得を後押しする。25年度の入学定員はこども未来学科70人、地域みらい学科100人。いずれも前年度から10人減となっている。日本語別科は前年度と同じ20人とした。 本年度、男子学生は地域みらい学科に6人、日本語別科に1人入学した。同短大の担当者は「多様性を尊重する時代の変化に合わせた取り組み」と説明する。「女子」が入る短大の名称については「将来的には変えるが、知名度を踏まえて(当面は)そのままにしたい。女子短大の名称のまま男子を10年以上受け入れた他県の事例もあり、浸透状況を踏まえながら検討する」としている。 また、25年度から地域みらい学科のコース「グローバル共生IT」を「情報デザイン・コミュニケーション」に変更する。ウェブデザインや映像、広告などの第一線で活躍する講師による授業をアピールするのが狙いという。(大田浩司)
大田浩司