完熟で「甘い仕上がり」 リンゴの主力「サンふじ」出荷 JAみなみ信州【長野県】
長野県のJAみなみ信州は6日、松川インター選果場で管内産リンゴの主力で晩生種の「サンふじ」の出荷を始めた。昨年より2日遅いスタートで、初日は飯田市、松川、高森町、豊丘、喬木村からの約2トンを選果し、直売所や中京圏に出荷した。 営農部によると、同JA産のサンふじは完熟させて収穫するのが特徴で、甘みと酸味のバランスや食感が良いとして人気が高い。初日から平均糖度が高く、「甘いリンゴに仕上がっている」という。 今季は生産量が減る裏年にあたり、受粉期の天候不良により収量減が見込まれるものの、夏場の高温・干ばつに対して潅水や日よけ対策を強化するなど生産努力を重ねて質を高めた。JAは650トンを出荷して2割減となる約2億4400万円の販売を目標に掲げている。 11月下旬から12月中旬がピークで、12月20日頃まで関東や中京、関西、九州の市場に送る。JA直売所でも人気が高く、例年は県内外から多数が訪れて買い求めている。営農部果実柿課の担当者は「小まめで丁寧な管理により、厳しい暑さを乗り越えて甘さがしっかりとのったおいしいリンゴに仕上がった」とPRしている。