成長できていない…? レンタル先で苦しんでいるJリーグの逸材(5)一体どうした!? 広島期待のレフティーが大苦戦
今季もJリーグでは多くの若手選手がレンタル移籍で自身の成長を求めている。ここで活躍し、来季は所属元で主力というシナリオが理想的だが、当然ながら全員がうまくいくわけではない。今回は、早くもレンタル先で苦しんでいるJリーグの逸材選手を紹介する(スタッツは5月9日時点のデータサイト『transfermarkt』を参照)。
MF:土肥航大(どひ・こうだい) 生年月日:2001年4月13日 保有元クラブ:サンフレッチェ広島 レンタル先クラブ:栃木SC(J2) 今季リーグ戦成績:1試合0ゴール0アシスト 栃木SCに所属するMF土肥航大は、なかなかピッチに立てない日々が続いている。 サンフレッチェ広島の下部組織で育った土肥は、身長180㎝の大型MFだ。左足から高精度のパスを供給することができ、プレーの随所で抜群の視野の広さとパスセンスの高さが光る。将来有望なゲームメーカーは、2019年に広島とプロ契約を結んだ。 そんな土肥は、2022シーズンには水戸ホーリーホック、昨季はヴァンフォーレ甲府とFC今治へのレンタル移籍を経験。甲府では出場機会に恵まれなかったが、初めて広島を離れプレーした水戸と、昨季終了まで在籍していた今治では一定のプレータイムが与えられていた。 しかし、今季からレンタル移籍することになった栃木では、ここまでわずか2試合にしか出場できていない。そのうち1試合のYBCルヴァンカップ・いわてグルージャ盛岡戦ではフル出場を果たしたものの、リーグ戦では第8節ジェフユナイテッド千葉戦(0-8)における途中出場のみとなっている。控えとしてベンチを温める試合と、ベンチ外となってしまう試合が続いており、満足のいく出場時間を確保できていないのが現状だ。 このまま状況が好転しなければ、昨季のように、シーズン中に新たなレンタル移籍先を探すシナリオが実現するかもしれない。土肥の左足が輝くシーンをなるべく多くの試合で見たいものだ。
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