山口県宇部市沖で水揚げされる魚介類20種の缶バッジが人気…1500個配布終了後も問い合わせ相次ぐ
山口県宇部市水産振興課が作って配布した缶バッジが市民の間で人気を呼んでいる。魚介類の絵がかわいらしくデザインされており、10、11月に市が開催した水産物の振興イベントで配布したところ、今月に入ってからも問い合わせが相次いでいる。(本岡辰章) 【写真】クルマエビの出荷作業が本格化した宇部市の養殖場
缶バッジは直径4センチほどで、デザインは市在住の漫画家・うえだのぶさんが手がけた。描かれているのはマゴチ、チヌ、アカエビなど同市沖で水揚げされる魚介類20種で、いずれもユーモラスな表情が特徴だ。
市は10、11月、市内の店舗で魚介類などを購入した際にもらえるシールを集めて応募すると、3000円分のクーポン券などが当たる「うべの魚を食べよう!キャンペーン」を実施した。缶バッジはキャンペーンを宣伝するために同課職員が専用の機械を使って約1500個作り、市役所や市最大の祭り「宇部まつり」の会場で配布した。
市役所では来庁者がキャンペーンを紹介するちらしと一緒に自由に持ち帰れるよう庁舎1階に置いたところ、1日で150個が持ち帰られる日もあった。配布は11月末で終了したが、同課には「子どもが缶バッジを欲しがっている」「マダコのバッジをもらえないだろうか」といった問い合わせがあるという。
同課は来年のキャンペーンや水産物関連のイベントなどでの配布を検討している。落合博文副課長は「幼い頃から魚を食べる習慣があると、年齢を重ねてからも魚を食べる機会が多い傾向にあるという。缶バッジを通して、市民らが魚を食べることや宇部市の水産物に関心を持ってもらうきっかけになることを期待したい」と話している。