陸と空のコラボツアー!JALのCAが“添乗”する「あめつち」で木次線沿線の魅力を堪能
山陰中央テレビ
4月7日から木次線で定期運行を始めたJRの観光列車「あめつち」。 沿線の観光振興という大きな役割を果たすため、JR西日本は、航空会社・JALと一緒にユニークなツアーを企画しました。陸と空のタッグで沿線地域の活性化を目指します。 今月8日、JR松江駅に到着した観光列車「あめつち」。 櫃田優果記者: 「まもなく出発するこの列車に普段JRでは見かけない女性が乗り込みます。」 首にはスカーフ、そして白のジャケット姿。 颯爽と「あめつち」に乗り込んだのは… JALふるさと応援隊・小澤萌さん: 「おはようございます。きょうはよろしくお願いします。」 JALふるさと応援隊の小澤萌さんです。 これは「あめつち」の木次線乗り入れを契機に、沿線の新たな観光スタイルを生み出そうと、JRとJAL、そして大手旅行代理店・日本旅行が企画した限定ツアー。 「JALふるさと応援隊とめぐる奥出雲のお酒とそばを味わう旅」と銘打ち、「あめつち」で移動しながら木次線沿線の酒蔵などを「利き酒師」の資格を持つ小澤さんとともに巡ります。 JALふるさと応援隊・小澤萌さん: 「(機内で)お客さまが召し上がっているお食事に合わせてペアリングを考えて提案したりだとか、その様な場面で利き酒師の資格を活用している。」 ツアーには地元島根のほか、関西や九州などから来た観光客、合わせて約20人が参加しました。 櫃田優果記者: 「乗客のみなさんの手元には、このあと訪れる酒蔵の地酒とおつまみが用意されています」 JALふるさと応援隊・小澤萌さん: 「お待たせしました。揺れるのでお気を付けください。」 車内でも地酒を楽しめます。木次線沿線の地酒など6種類の飲み物が用意され、空から陸に活躍の場を移した小澤さんがお酌します。 乗客: 「列車に揺られて美味しいお酒にもほろ酔いでとても気持ちが良い」 「観光列車に乗ることも初めてで元々日本酒好きなので最高」 自然豊かな風景を楽しみながら、あめつちは松江駅から約2時間半かけ、終点、奥出雲町の出雲横田駅に到着。 バスに乗り換え沿線の観光スポットへ。 向かったのは温泉宿・斐乃上荘。手打ちの「出雲そば」に舌鼓です。 乗客: 「甘い感じがする」 「個人で来ると見つけることができない店や、名物に巡り会えて堪能できて良い」 そして昼食の後は、雲南市の田部竹下酒造で「酒蔵」を見学。 蔵の中で試飲できるのもツアーの特典です。 田部竹下酒造・スタッフ: 「酒米と水だけで作った甘酒です。好みが分かれますが…」 乗客: 「美味しいです」 参加者は試飲して気に入った商品をその場で購入。 地元の特産品を知ってもらい、販売にも繋げる狙いです。 JALふるさと応援隊・小澤萌さん: 「これまではお客様を空港から空港までお届けし、機内の中での思い出づくりに貢献しようと努めて参りましたが、今回奥出雲でより多くの文化・歴史に列車あめつち号やバスを乗り継ぐことで触れ合うことができ、その魅力をご案内できました。今後、日本航空もこれをきっかけとして、様々な旅のきっかけを作っていけたらと思う」 木次線沿線の魅力を存分に楽しめる「陸と空のコラボツアー」 「あめつち」の運行区間拡大を、沿線地域の活性化につなげる取り組みは今後も一層加速しそうです。
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