キャサリン妃以外にも「画像加工」をしていた英ロイヤルが続々と浮上…報道各社が過去写真を調査か
それから数世紀、ヴィクトリア女王の時代になると、銀メッキを施した銅板などを感光材料として使う「ダゲレオタイプ(銀板写真)」が登場した。 RTCは2019年、「写りが悪い自分の写真を、消したことはありませんか?」の書き出しで、ヴィクトリア女王と写真の関係について、フェイスブックに投稿している。 それによると、1852年当時、女王には現在のように、画像を「加工する」という選択肢はなかった。そのため、新たな技術によってもたらされた写真の撮影を大いに気に入っていた女王だが、目を閉じてしまったなど、出来上がった写真が気に入らないときには自分の顔だけ、銅板を引っ掻いて消すという手法で、画像を“編集”していたという。 女王の日記には、「庭に戻り、キルバーン氏にまたダゲレオタイプを撮ってもらった……残念ながら、私の写りはひどいもの。でも、子どもたちはかわいく撮れていた」といった記述もある。 そして、現在──。インターネットの時代が訪れると、ロイヤルメンバーの写真は多くの人の監視の目にさらされるようになった。王室が明確に「加工」したことを認めたのは、キャサリン妃の母の日の写真が初めて。だが、疑惑がもたれている写真は、ほかにもある。 それは、例えばウィリアム皇太子一家が2023年のクリスマスカードに使用した家族写真(ルイ王子の指の1本が写っていない)や、バルモラル城でキャサリン妃が撮影したというエリザベス女王と孫・ひ孫たちの写真(合成写真ではないかとされる)など。 ──つまり、キャサリン妃の写真の一件は完全に、ケンジントン宮殿の広報チームの失態といえる。イギリス王室と「加工された画像」の関連は、何も今始まったことではなく、かなり長い歴史があるのだから……。
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