人生のいろいろを語り合うきっかけになれば、こはるともえ二人芝居「還暦にピアス」開幕
「こはるともえ『還暦にピアス』」が、本日6月28日に東京・アトリエ春風舎で開幕した。 【画像】「こはるともえ『還暦にピアス』」より。(他6件) こはるともえは、田崎小春と南風盛もえが立ち上げた団体。本作では、いいへんじの中島梓織が書き下ろした二人芝居を、田崎、南風盛、岩井由紀子の企画・演出、田崎、南風盛の出演で立ち上げる。30歳のカホと300歳のマコはシェアハウスをしている。今日はカホの誕生日。マコは盛大にお祝いするつもりだったが、カホは浮かない顔で……。 作者の中島は「俳優が自ら立ち上げ、一から作品を作り上げ、みなさまにお届けするこの企画に、劇作家として関わることができたことをとてもうれしく思います。この作品が、観てくださったみなさまにとっても、人生のいろいろを語り合うきっかけになりますように」とコメント。 また当日パンフレットで、田崎は「企画して創作して公演を打つことは手料理持ち寄りの飲み会よりもずっと大変だけど、なかなか味わえない喜びがあっておもしろいです」、南風盛は「人生の話を5時間くらいして、中島さんが私たちの意見や言葉も戯曲に大いに反映してくれた作品となりました。30歳のカホは、私にとって、少し先の未来がだらっと横たわってるのを眺めているようです。300歳のマコは、私が何百回と想像した2回目や3回目、選ばなかった方の人生の私に、少し似ている気がします」とあいさつ。さらに岩井も「観劇してくださったみなさんの『総じて幸せ』の中に、『還暦にピアス』が含まれていたら、わたしはとても幸せです」と語った。 上演時間は約1時間。公演は6月30日まで行われる。中島のコメント全文は以下の通り。 ■ 中島梓織コメント 「いつか何か一緒にやりましょう!」という言葉は、どうしても口約束になりやすいものですが、南風盛さんはほんとうにすぐに連絡をくださって、そのバイタリティに驚きつつもとても嬉しく、書き下ろしをお引き受けしました。 それから、一回目のサイゼリヤで田崎さんと、二回目のサイゼリヤで岩井さんと初めてお会いして、人生のいろいろについて語り合いました。三回目のサイゼリヤでは、そこまで書かれていた戯曲について改めてじっくりお話させていただいて、そのあともやりとりを重ねながら、執筆を進めてきました。 「作:中島梓織」とありますが、クリエイションメンバーのお三方が稽古場でたくさん試して話して考えてくださったことがたくさん反映された、「こはるともえ」だからこその言葉の連なりになっていると思います。 俳優が自ら立ち上げ、一から作品を作り上げ、みなさまにお届けするこの企画に、劇作家として関わることができたことをとてもうれしく思います。この作品が、観てくださったみなさまにとっても、人生のいろいろを語り合うきっかけになりますように。 ■ こはるともえ「還暦にピアス」 2024年6月28日(金)~2024年6月30日(日) 東京都 アトリエ春風舎 □ スタッフ 作:中島梓織 企画・演出:田崎小春 / 南風盛もえ / 岩井由紀子 □ 出演 田崎小春 / 南風盛もえ