「悪い部分は取る」「髪が抜ける前に金髪」がんで子宮と卵巣を全摘した“鬼メンタル”女優の闘病記
西丸さんはインスタグラムに治療の経過などをのせており、ウィッグにスカーフを合わせたファッションや、そり上げた頭に似合うメイクの披露など、今を楽しんでいることが伝わってくる。
顔のうぶ毛も抜けたため、肌がツヤツヤに
「抗がん剤治療でまゆ毛も抜けると知り、アートメイクをしたんです。だからまゆ毛はなんとかなっているものの、まつげはなくなってしまいました。今日の取材で初めてつけまつげをつけてみたのですが(笑)、便利ですねぇ」 抗がん剤治療はつらいこともあるが、西丸さんは、常にメリットを探している様子。 「顔のうぶ毛も抜けてしまったので、肌がツヤツヤになったんです。友達に会うたびに“肌ツヤがいいね”と驚かれます(笑)」 自分の置かれた状況を楽しみ、周囲からは“鬼メンタル”と呼ばれているという西丸さん。子宮体がんを患ったことで、あらためて見えてきたものがあるという。 「まわりの人たちに温かく支えてもらっていることを実感していて、感謝しかありません。仕事をして、ごはんを食べて、友達と会ってという日常を過ごせていたことが、すごく幸せなことだったんだなぁって。それに私は役者なので、経験値を積んで自分の引き出しを増やすことが大切だと思っているんです」 子宮体がんに罹患したことは役者としての糧にしていきたいとも語る。 「とにかく今を起点として前向きに! 楽しみながらこれからも“鬼メンタル”で治療に取り組んでいきたいです」 取材・文/熊谷あづさ 1980年、長野県生まれ。ドラマ『マザー & ラヴァー』、『鬼嫁日記』、『結婚できない男』、『サラリーマン金太郎 』、『グ・ラ・メ!~総理の料理番~』、映画『千年の恋 ひかる源氏物語』、『TELL ME』、『ガールズドライブ』、『乱歩の幻影』(2024年7月公開予定)などに出演するほか、舞台やCMなど多方面で活躍中。