俺たちのスズキがやってくれた!新型スイフトの5速MTを展示、シフトフィールも体験できる【東京オートサロン2024】
2023年12月にフルモデルチェンジを発表したスズキ・スイフトには、いまどき貴重な5速MTが設定されている。CVT車に遅れて本年1月17日より発売となる、その5速MT車が東京オートサロン・スズキブースに飾られていた。しかも乗り込み可能な状態! というわけで、さっそくシフトフィールを味わってみることにした。 【写真を見る】新型スイフトのハイブリッドに5速MTを設定する。※本文中に画像が表示されない場合はこちらをクリック PHOTO&REPORT:山本晋也(YAMAMOTO Shinya)
新型スイフトは3気筒エンジンでマイルドハイブリッド
スズキのコンパクトカー「スイフト」といえば、フラッグシップ&イメージリーダーとして「スイフトスポーツ」を設定してきたことから、スポーティな印象のコンパクトハッチバックという印象が強い。スイフトスポーツはオートサロン的世界においても人気モデルなのは、ご存知の通り。 だが、2023年12月にフルモデルチェンジした新型スイフトには、”まだ”スイフトスポーツが存在するかどうか明らかとなっていない。 それでもファンが、スイフトにスポーツマインドを期待してしまうのは、新型の中間グレードに5速MTが設定されているから…という面もあるだろう。 あらためて整理すると、新型スイフトはエンジンを新開発の1.2L 3気筒として、エントリーグレード以外はマイルドハイブリッド仕様のパワートレインとしている。基本はCVTとの組み合わせで、FFと4WDの駆動方式を設定するが、中間グレードである「HYBRID MX」のFFだけに5速MTを用意しているのだ。 そして、東京オートサロン2024のスズキブースには、発売前の「HYBRID MX(5速MT)」が展示されていた。
ハイブリッド+5速MTを初設定、WLTC燃費も優れる
コストバランスに優れた電動化技術として、これまでもスズキはマイルドハイブリッド推しだが、新型スイフトで注目すべきは「初めてマイルドハイブリッドと5速MTを組み合わせた」こと。 実用グレードのMTということで、スポーツ系ユーザーではなく、慣れの問題でMTを求めるユーザー向けの商品企画といえるが、マイルドハイブリッドと5速MTのコンビネーションは、燃費面でも効いている。 CVT車に比べて20kgも車両重量を軽くできることもあって、スイフト5速MT車のWLTCモード燃費は25.4km/L。同グレードのCVT車は24.5km/Lとなっており、新型スイフトにおける最良燃費は5速MT車となっているのだった。 ちなみに、以前の基準となるJC08モードの数値を見ると、CVT車が28.9km/Lなのに対して、5速MT車は27.6km/Lと逆転されてしまう。WLTCモードになって経済性でもMT復権となっているのはおもしろい。