強盗に備え訓練 津山署とセブンイレブン協働で 「防犯につながる行動を」/岡山・津山市
岡山県・津山署とセブンイレブン・ジャパンは23日、津山市北園町のセブンイレブン津山北園店で凶器を所持した強盗に備える防犯訓練を行い、店員たちが非常時の対応を確認した。 【写真】駆け付けた署員に詳細を話す店員
8月30日に県内のコンビニエンスストアで強盗事件が発生したことを受けて両者が協働して実施した。同店の店員やオーナー、店舗経営相談員ら計11人が参加。犯人役を演じる署員が来店し、凶器で脅して金を奪って逃走するという想定で訓練に臨んだ。
開始と同時に犯人役が店内に押し入り、模擬刀を突き付けて現金を要求。20代の男性店員が応対している間に、女性店員が通報し、服装や年齢といった特徴を伝えた。紙幣を手に入れた犯人役が店から飛び出した後は男性店員が逃走経路を確かめ、かけつけた署員に詳細を伝えるなどしていた。
訓練後は生活安全課の植田昌嗣課長が指導。参加者は「犯人逮捕につながる防犯カメラの扱いはみなができるように」「いざという時を考えてカラーボールは取り出しやすい場所に置いておく」といった話に耳を傾けた。
龍門尚司オーナー(56)は「現実に起きた場合、訓練通りに動くのは難しい。常に危機管理に対する意識と緊張感を持っていないといけないと感じた。今後は来店客への積極的な声かけのほかに、顔や服装も覚えるなど防犯につながる行動を心がけたい」と気持ちを引き締めていた。
津山朝日新聞社