乃木坂46を卒業し、プロ雀士へ…中田花奈「『熱狂を外へ』を担える存在になりたい」
投資に競馬…人生のキーワードは「数字」?
──中田さんは麻雀だけではなく、小さい頃からやっていらっしゃる投資でも書籍に関わるなどし、2023年から競馬バラエティ番組も始まりました。「自分らしい仕事ができている」という充実感も強いのではないですか。 乃木坂46のときに出した写真集のタイトルが『好きなことだけをしていたい』でしたが、確かに「良いタイトルだな、私の人生はそういうことかも」と思いました。アイドル時代は良くも悪くも「自分の役回りはこっちだから」と空気を読みすぎるところがありました。そういういう意味では好きなことを発信しやすくなったと思います。何より自分のペースでゆるくやっていけるのが、合っているなって。 ──投資、競馬はお金も関わってくるものですけど、増えた、減ったで一喜一憂はするんですか。 どれも、収支がマイナスになっても全然気にならない金額で楽しんでいます。あと私は、いろいろ推理をしたうえで、結果がどうなるかに興味を持つタイプ。投資だったら「これから社会的にこういうことがおこなわれる」「そうなるとこの企業の価値はこうなる」とか。そういう体験を積み上げて、お金よりも当てた数を増やすのが好きなんです。 ──かつて数字推理番組『Numer0n」(フジテレビ系)にも出演されていらっしゃいましたし、中田さんの人生のキーワードは「数字」なのかもしれませんね。 確かに。麻雀も確率論なのでまず数字が大事ですし。あと私はもともと理系だったんです。ただ理系を生かす職業に就くのって相当難しそうだなって、学生時代、個人的に感じていました。だからそうおっしゃっていただいて、「今はそれが少しは生かせているのかも」と気づきました。一方で、麻雀、投資、競馬はすべての答えが数字だけでは括れないところにも魅力を感じています。 ──たとえばどういうところですか。 麻雀であれば先ほどもお話ししたようにかなりの確率でうまくいくのに、残りの数パーセントで結果が左右されるところや、運の要素があるところ。競馬は必ず本命がくるわけではなく、不確定な要素もたくさんある。あと何より馬が可愛いですから。あの可愛さは数字では表せられません(笑)。 ■「久しぶりに頑張りたいことが見つけられた」 ──中田さんはメディアのインタビューで、いろんなものごとを「これは投資なのか、消費なのか」で考えるとおっしゃっていました。それこそ断捨離をすると「自分は捨てるようなものにこんなにお金をかけていたのか」と愕然としちゃいますね。 実は先日、ラジオ番組に出演した際もそんな話をしたんです。確かに結果的に生活に必要ないものを高額で買ったとしても、そのときは心を満たしてくれたはずなので、それは投資としてペイできているんじゃないかなって。 だから本当に意味がないものって、実は世のなかにはあまりない気がします。ただ物を買うときに、どういうメリット、デメリットがあるかは考えた方が良いかも。「代用できるものがあるんじゃないか」と一旦精査したり。 ──音楽活動だけでなく、麻雀カフェの経営などもありますし、活動がより多岐にわたりそうですね。 最近は経営に気持ちが傾きすぎていて、たとえばインタビューで「最近、どんな映画を観ましたか」と尋ねられても答えられなくて、「自分っていうものがないな」と感じていたんです。そんなとき「Mリーグ」のドラフト会議で指名していただいたので、今は麻雀に気持ちを全振りしたいなって。久しぶりに頑張りたいことが見つけられたんです。 ──「Mリーグ」をきっかけにタレントとしての活動機会も増えそうですね。 Mリーガーに選んでもらった理由のひとつにはきっとそういうこともあると思うんです。ずっとアイドル活動をやっていましたし、「Mリーグ」の存在を広げていくためにまたしっかり活動していきたい。「Mリーグ」には「この熱狂を外へ」というスローガンがありますが、それを担える存在になれるように頑張りたいです。 ◇ テレビアニメ『ぽんのみち』はMBS/TBS/BSーTBS「アニメイズム」枠などで放送中。 中田が歌うオープニングテーマ曲『ポンポポポン』は2月28日にリリースされる(1月24日に配信リリース済み)。