被災した建物に眠る“文化財”を救え!「地域の歴史を守っていきたい」文化財レスキュー活動進む
能登半島地震で被災した住宅や倉庫に保管されている農具や古文書などを別の場所に避難し保護する「文化財レスキュー」が各地で進んでいます。 【写真を見る】被災した建物に眠る“文化財”を救え!「地域の歴史を守っていきたい」文化財レスキュー活動進む 29日朝、石川県羽咋市の歴史民俗資料館の学芸員は、羽咋市福水町にある山田政義さん(92)の自宅を訪れ、戦後間もないころまで使われていた藁の“背中当て”を受け取りました。“背中当て”は荷物を運搬する際にクッション代わりとして使われていたものです。 中野さん「何歳くらいの頃まで使ってた?」 山田さん「昭和24年から25年まで使ってた。一輪車が入るまで使ってた」 MRO北陸放送・野崎まどか記者「羽咋市の資料館には鉄鍋や農具など昔の市民の暮らしがわかるものが続々と集まっています。」 ■「レスキューすることにより地域の歴史を守りたい」 歴史民俗資料館には震災後、市民から1000点近くの古文書や古い写真などが寄せられています。 羽咋市歴史民俗資料館・中野知幸 学芸員「今回の地震でこういう古い資料が処分されている現実があると思い、レスキューすることにより地域の歴史を守っていきたい」 羽咋市は、災害ごみとして捨てる前に、歴史的な資料かどうか一度、確認して欲しいと呼びかけています。
北陸放送