「腰が痛かったから」制限時間前に帰港 まさかの1位 3種類の魚を釣り合計体長で勝負 初代王者に棚原正さん 宜野湾市で大会 大型ボート20艇が参加
宜野湾港マリーナ(沖縄県宜野湾市)を発着地とした「第1回釣り大会」が17日にあった。大型ボート20艇が参加し、午前6時半から午後3時まで勝負。釣った中から異なる種類の魚3匹を選び、体長の合計値を競った。1位は小学生の頃から釣りをしているという宜野湾市の棚原正さん(55)。カンパチ84センチ、タマン57センチ、ミーバイ39センチの計180センチで参加者を圧倒した。(中部報道部・平島夏実) 【写真】小学生が用水とで釣り上げた1m超のオオウナギ 慶良間沖まで行って粘った船や、制限時間に遅れて帰港する船もある中、棚原さんは午後1時にはスパッと切り上げた。「白波が立ってきてコンディションが悪かった。それに、腰が痛かったんで」と笑う。船をのんびり洗って戻ると、まさかの1位。燃料200リットル分の目録などを受け取り「全然考えてなかったです」と喜んだ。 2位は那覇市の金城正人さん(62)で計140センチ。釣り歴約50年で「海に出たらどんな時でもリラックスできる」という。 3位は沖縄市の島袋章さん(61)で計138センチ。約35年前にマイボートを持ち、現在は月4~5回海に出る。「小さい頃、親戚に釣りを教えてもらって以来、海に漬かって育ったようなもの。魚をお土産に持って帰れるのも良い。一生続けたいです」とほほ笑んだ。 「珍魚賞」は、体長約60センチのセンニンフグを釣り上げた沖縄市の津波古充勇さん(76)だった。センニンフグはトラフグと違って筋肉や皮にも毒があるため食用には不向きだが、景品のチケットを射止めた津波古さんは「最高ですね」とにんまりした。 大会は、同港を指定管理するシーエンジニアリング沖縄(北谷町)と船舶関連商品を取り扱う総合マリン沖縄(那覇市)が、宜野湾港マリーナの契約者向けに主催。県内外の16社が協賛した。表彰式の後は、釣り仲間同士で交流してもらおうとバーベキューを振る舞った。