「無かった形や色だからこそ…」LGBTQ僧侶が語る“自分らしく生きる”ヒントとは?山梨
YBS山梨放送
「ハイヒールを履いた僧侶」と呼ばれる西村宏堂さんをご存じでしょうか。アーティストでもあり、性的マイノリティーの当事者としての発信も続ける西村さんが甲府市で講演し、自分らしく生きるためのヒントを語りました。 【写真を見る】「無かった形や色だからこそ…」LGBTQ僧侶が語る“自分らしく生きる”ヒントとは?
LGBTQ当事者の僧侶 西村宏堂さん 「自分がカミングアウトして親に見捨てられることが怖かった。親が受け入れてくれるならもう誰に隠す必要もないし、何も怖くないと思って。24歳にして自分の人生がスタートしたなと思う瞬間だった」
西村宏堂さんは浄土宗の僧侶として東京の寺院で従事するかたわら、メイクアップ・アーティストとしても活動。
ミス・ユニバースやハリウッド俳優のメイクを担当するなど世界的に活躍しています。
また、性的マイノリティの当事者として、「性別も人種も関係なく皆平等」というメッセージを発信し続けています。
講演では会場に集まった約500人を前に、プリンセス遊びが好きだった幼少期や考え方が変わったという留学の経験などを紹介。自分に自信を待つための考え方を伝えました。
LGBTQ当事者の僧侶 西村宏堂さん 「“これは隠さないとだめなんじゃないか”という結論を急がずに“他に悩んでいる人はいないか”や自分の悩みだったら“自分を愛するために知識を付けてみようかな”という方向に考えをシフトするともっと生きやすくなって」
LGBTQ当事者の僧侶 西村宏堂さん 「“自分は価値があるんだ”という心の中の炎を守りさえすれば、負けずに生きていけるのではないか」
その上で、「普通」や「常識」という価値観は時代や地域で違うもので、誰もが悩みや特徴を持っていると強調。
自分らしく生きるため、自信をもって正々堂々、過ごすことが大切だと呼びかけました。
LGBTQ当事者の僧侶 西村宏堂さん 「パズルのピースのように今までいなかった人、今まで空いていた隙間に自分がピタッと入る。無かった形や色だからこそ、社会全体がより完成に近づいていって色鮮やかに力強くなっていくと思う」